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去勢、避妊手術について

2019年7月3日

「避妊、去勢手術はした方が良いのでしょうか?」とよくご質問されます。
この質問に、全員に当てはまる1つの答えはありません。
それぞれの犬種や飼育状況、飼い主様の考え方などにより、答えは変わってきます。
インターネットで様々な情報が溢れている中で(このブログもインターネットですが・・)
誤った情報が流れているのも事実です。
今回は不妊(避妊、去勢)手術と病気について簡単にお話をしたいと思います。
交配を考えていない方に対しては、僕は手術をお勧めします。
理由の1つとして
・不妊手術により、様々な病気の予防となる。
とされているからです。
実際に、乳腺腫瘍の発生率が初回発情前では0.05%、初回発情後では8%、2回目以降では26%になるという話が有名です。
また、10歳を超えて出産を経験していない場合は25%で子宮蓄膿症(子宮に膿が溜まってしまう命の関わる病気)になるとされています。
もう一つ、あまり知られていない情報として
・不妊手術をした方が、寿命が約20%延長する。
あくまで統計上の話ですので、不妊手術をすることで飼っているワンちゃんの寿命が12歳から15歳に必ずなる訳ではありません。
ただ、不妊手術をしていなかったばっかりに、命を落としてしまう犬猫をたくさん診てきた経験からも、
少しでも長生きして欲しいという飼い主様にはお勧めしたいと考えています。
では、「不妊手術をすることでなりやすい病気はないの?」
答えは「あります」。(あまりこの点については話を聞く事は少ないかもしれません)
避妊手術をすることで、太りやすくなってしまうことがあり、肥満に関連した様々な病気を引き起こしてしまう可能性はあります。
でも、冷蔵庫を自分で開ける犬猫はいませんので、食事管理でコントロール可能ですね。
ある種のガンは不妊手術により発生率が上がるもの(前立腺癌など)や、
犬種などによって異なる場合もあります(ロットワイラーでは1歳未満での避妊手術は骨に発生する癌の発症率をあげる可能性)。
ただ、これらはもともと稀な発生率なので、不妊手術をする事で何十倍もなりやすくなると言う訳ではありません。
また、不妊手術は全身麻酔が必要であるという点もデメリットとして忘れてはいけません。
(若くて健康な犬猫の麻酔での死亡リスクは0.1 – 0.05%とされています。)
不妊手術をお勧めするのは、あくまで獣医師として、病気の予防、少しでも長く生きてい欲しいという点からです。
「本来の動物の姿ではなくなってしまうのではないか」
「0.1%でもリスクがあるならやりたくない」
このようなお考えもこうしたメリット、デメリットをご理解した上であれば、正しい選択だと思います。
(実際に、不妊手術が禁止されている国もあるぐらいですので)
ただなんとなく「かわいそうだから」という理由で不妊手術を避けている方は、もう一度不妊手術について考える機会になればと思います。
また、もっと詳しく知りたい方は来院時にご質問くださいね。

獣医師 星 清貴

 
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